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vol.24 起業に踏み切る勇気の作り方

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■テーマ 起業に踏み切る勇気の作り方

さて、前回は、
「創業経営者がうまくいかない、5つの理由」
というテーマでお送りいたしました。
これにはいつにも増してかなりの反響を頂戴しました。
でも、なんだか、創業経営者がつまずくところって、決まっているような気がします。
それを早めに気付いてもらって、その部分の穴埋めをしてもらうことができれば、
前に進めることが多いということも実感してきました。
最初からつまずきもなく進める経営者はほとんどいません。
でも、逆に、1年目より2年目、2年目より3年目と、売上が伸びたり、
事業が進展していく経営者がとても多いのも事実です。
つまずいたり、悩んだりしながら、徐々に経営者として、会社として成長していくものだと思います。
さて今回は、「起業に踏み切る勇気の作り方」というテーマでお送りします。
起業って、すればいいってもんじゃないと思います。
給料を断ち切って起業するということは、生活をしていくためのお金をどこで作るのか、
生活資金・事業資金を本当に稼いでいくことができるのかということであって、
下手すると、貯金はすべて使い果たし、事業のために実行したローンだけが残って、
家族を養っていけない状態になり自己破産という、
厳しい現実を目の当たりにするリスクを抱えるということになると思います。
だから起業するのって、本当に怖いですよね。僕も怖かったです。
僕の場合は、起業の際の最大の障壁が「勇気」みたいなものでした。
そんなとき、起業しても大丈夫だっていうエビデンス(根拠)をどこかで
積み上げる必要があると思うんですよね。
最後は、多少の「エイヤー」が必要だと思いますが、
起業しても大丈夫だというエビデンスが一定以上に積み上がったときに、
はじめて「エイヤー」って、踏み切れるんだと思います。
ですので、今回は、ビフォー起業のお話です。
「起業前(サラリーマン時代)に何ができるのか」ということが大切なんだと思います。
 ①自己資金を作る

先月も書きましたが、起業したら、「マネー・イズ・タイム(リミット)」です。
創業経営者にとって、2つの意義をもつ事業資金を増やすことが、
大きなエビデンスになることは言うまでもないと思います。
A:「マネー・イズ・タイム(リミット)」=お金がなくなったら、事業が継続できなくなる
B:事業投資の源泉であること=お金があれば、事業投資(人材・広告・その他)ができるということ。
自己資金が多いほど、失敗や売上の延伸が許容されます。
また、自己資金が多いほど、事業にお金を使うことでより、
売上・利益を早く大きくするための投資ができます。
起業して、金融機関から創業融資を調達するにしても、自己資金の額が大きな判断要素になります。
なぜなら、自己資金は、過去の決算書がない第1期の創業経営者にとって、
客観的なエビデンスとなるからです。
すなわち、自己資金が、「その人のお金を稼ぐ・貯める力」、
「起業のために自己資金を蓄積してきた計画性」、「起業にかける本気度や熱意」を表すからです。

一方で、自己資金も必要ですが、お金を「貯める」ことに注力することを奨励しているわけではありません。
やはり起業前には、自分を高めることが非常に重要です。経営を学び、スキルを高め、
しっかりとしたビジネスモデル・事業計画を創るための自己投資は、惜しまずにすることも大切かと思います。
お金は、常に価値のあるものに集まります。
あなたが素晴らしいビジネスプランを生み出すことさえできれば、
投資家がお金を出してくれるということもありますので、それもぜひ意識してみてください。
②サービスを作る

一見、当たり前のようですが、特に以下の(2)と(3)を突き詰めないまま
スタートしてしまう方って多いように思います。

起業の準備段階で、
  (1)どんな商品・サービスを提供するのか、
  (2)そしてその商品・サービスがどのようなターゲットに対して、
  
(3)どのような価値を提供できるのか
ということを徹底的に作り込んでいれば、ターゲット客に無償提供して感想などを聞いたり、
いくらまでなら支払うかについて効率的なリサーチも可能になり、
商品・サービスの質を高めることができます。
そうして、事業の不確実性をより減少させることが出来ることで、
起業に踏み切るためのエビデンスになるはずです。③お客さん・販路を作る

結局、売上が一定以上に上がりさえすれば生活が可能であるとすると、
起業したときもしくは、起業前から自分のお客さん・お客さん候補を作ってしまえれば、
これは大きなエビデンスになるはずです。特に、サービス業であれば、サラリーマンをしながら土日や、
平日夜にでもサービス提供は可能なわけですから、
ある程度見込客を作ることは可能なのではないかと思います。
私も独立時期が決まった時期に、
「はぎちゃんが独立したら、頼むね」といって下さる方が何人かできたことで、
独立したらある程度お客さんが取れるかなという根拠になったのを覚えています。
ただし、法律はもちろん、勤務先の内規や、信義則に反する行為は、慎みましょう。
必ず自分に返ってきますからね。
また、販路としては、起業時に協業できそうな人脈ネットワークを構築したり、
ネットでの集客・販売のノウハウを事前に学んで実践してみたり、
集客できるサイトを作っておくことは可能だと思います。
 ④仲間を作る

仲間というのも、喜びを倍にしてくれたり、苦しみを半減させてくれるものだと思います。
ライバルでもあり、親友でもあり、
共に刺激し合い成長しあえる仲間ができることは何にも代えがたいものです。
またどこかで、ともに同じ事業の創業を目指せるメンバーができれば最高だと思います。
一人でやるよりも仲間とともに事業を作っていければ、スピードも知識も経験も、何倍にもなります。
ただ一方で多くの場合、共同経営は、途中でうまくいかなくなることが多いのも事実です。
事業パートナーを選ぶときは慎重にするべきです。最も失敗に近いのは、
弱い者同士が集まって依存しあう関係はうまくいかないということを先に言っておきます。
一人一人が強くて、それぞれが強みを持ち、
自立していなければ一緒に事業をすべき仲間ではないと考えてください。
起業したら「依存」してはなりません。
誰がいなくなっても、自分でなんとかできる、
なんとかするという部分がなければ、自分以外の誰かの都合で、
自身の事業が成り立たなくなるからです。自立したうえで、仲間を作るということです。
 ⑤バックアップを作るあまり本意ではないですが、「もしダメだったとしても、○○すれば生きていける」
というバックアップを持つということも後ろ向きではありますが、心理的には大きな後押しになるはずです。
起業が不確実性を伴う以上は、それが上手くいかなかったときに、
保険がきいていればある意味怖いものはなくなるからです。
僕の場合は、公認会計士・税理士として、最悪、また就職すればいい、
パートで凌げばいいというバックアップがありました。
ただ、実際には、最初収益が十分でない時もパートの仕事に逃げずに、
自社の仕事に打ち込みました。それが今につながっています。
バックアップを作るというのは、起業の踏ん切りをつける理由としてはいいですが、
起業後、簡単にバックアップに手を出さないという意識も必要かと思います。

■エビデンスが積みあがれば、最後は「エイヤー」

これらのエビデンスを積み重ねることで、起業の不確実性が低減でき、
起業した場合の成功利益の期待値が上がります。
その結果、起業しない方がリスクとまで思えたらすごいです。
そこまで、積みあがることがないとしても、ある程度の所で、最後は「エイヤー」です。
実際、人間って、追い込まれるとすごいパワーを発揮するもので、
起業前にいくら準備しても、起業して追い込まれてみないと本当の底力って出てこなかったりもします。
また、どんなに準備しても起業してから気付くこと、考え方が変わっていくことは、いくらでもあります。
起業準備をしすぎてもキリはないので、どこかの段階では、「エイヤー」してください。
 

■僕は、ABSで多くのエビデンスを積み上げることができた

僕の場合は、上記のうち、多くの要素をアタッカーズ・ビジネス・スクールで学び、
本気で取り組んだことで、獲得できたと実感しています。
取り組み方によって、得られるものは全く違うと思いますが、
ABSに通い始めの私を知る人は皆、
「はぎちゃん、ほんっとうに、変わったよね」って言ってくれます
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色々くすぶっていた部分を起業を志す仲間と思いっきりぶつけ合えた場所がABSであり、
最終プレゼンテーションの代表に選ばれたり、仲間に評価されるようになったことが、
自分にとって何よりのエビデンスになりました。
そして起業した後も、ここで学んだことが、
自分にとって多くの強みとなり、苦しい時は支えてくれています。

大前さん、このような場をつくっていただき、本当にありがとうございます(敬礼)!!
■あとがき
連載も、今回で丸2年となりました。
思えば、第1回のころは、事務所も一人で、
同期の独立事務所で居候をさせてもらいながら、書いた覚えがあります。
今は、自身のオフィスを借りて、机は7つになりました。
毎月この記事を書きながら、自分も徐々に成長してきたかな~と思います。
起業って、人生の中でも、最高潮に「熱い」瞬間です。自分も起業するのに苦労した分、
サラリーマンを辞めて自立しようとするすべての創業経営者に対してリスペクトを感じています。
そんな創業経営者の会社の創業を支援し、事業を維持・継続し、
拡大させていくというのが弊社のミッションです。
明日もまた、志の高い創業経営者に会えることを楽しみにしながら、
これからも弊社は、創業経営者の支援に邁進いたします。

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