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vol.5 資金調達したいとき、融資がいいの?出資がいいの?

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■テーマ 資金調達したいとき、融資がいいの?出資がいいの?

今回は、前回Vol.4「融資か出資か。それぞれのメリット・デメリット」の応用編として、

「資金調達したいとき、融資がいいの?出資がいいの?」というお話をいたします。

 

■どっちが有利か、その決定要素

あなたの会社が資金調達を行いたい場合、 どんなとき融資でどんなとき出資が望ましいのか。
それを決める要素として、今回は2つの要素を取り上げます。

それは、事業の①「成功確率(確実性)」
②「成功した場合のリターンの大きさ(収益性)」
という2つの要素です。

誤解を恐れず端的にいうと、ずばり、成功確率が高い事業は融資の方が望ましく、
成功確率は高くないが成功した場合に大きなリターンが期待できる事業は出資の方が
望ましいといえます。
(議論を簡潔化するために個々の複雑な諸事情を加味しない、基本的なケースとしての記述として捉えてください。)

 

■資金需要側からみた資金調達
ここで、2つの事業を想像してみてください。
どちらも2,000万円の資金を調達したいとします。

A事業:成功確率95%、成功したときの利益は毎年1,000万円
B事業:成功確率10%、成功した場合の利益は毎年10億円

成功確率が高いA事業の場合には、皆さまはどちらで資金を調達しますか?
95%の確率で毎年1000万円の利益が出るわけですから、
会社の持ち分を明け渡すよりも稼いだお金で定額の金利と元本を返済し、
残りは自分と会社のものにできる方がいいと考えるはずです。

一方で、成功確率が高くないB事業の場合には、90%の確率で
事業は失敗に終わり借金だけが残ります。

もし成功した場合にはある程度の会社持分(原則、半数未満)を
出資者に提供してでも、失敗した場合に備えて返済不要の資金を
獲得した方が安心ではないでしょうか。

資金需要者にとって、融資による「返済義務」と出資による「会社の持ち分を所有される」ことのどちらが、負担が大きいのか。
 
これは、事業の「成功確率(確実性)」「成功した場合のリターンの大きさ(収益性)」によって、判断が異なってくるのです。

なお、成功確率が低く、成功した場合のリターンも低い場合には、
資金を提供する者など存在せず、事業プランの改善が必要ということは
いうまでもありません。

 

■資金提供側からみた資金調達

上記のことは、資金提供側の立場から考えても、分かると思います。
融資する側(主に銀行)は、ビジネスがそこそこ儲かっても、
上場するくらいに儲かっても、得られるのは数%の金利だけです。

ですから、そこそこでいいから、A事業のように、確実に成功してほしいのです。
つまり融資者はローリスクの事業のみ、ローリターンで資金提供してくれるのです。

一方、出資する側(主にベンチャーキャピタル等)は、
もともと返ってこないかもしれない資金を提供します。

ビジネスが失敗しても、大失敗しても、帰ってこないことには変わりがありません。
ですから、成功確率は低くてもこれはうまくいったら化ける!という
B事業への出資を選択します。

つまり出資者は、ハイリスクを許容してくれる代わりに
ハイリターンを選好するということです。

 

■資金調達方法による事業計画プレゼンの違い

このことからは、融資を受けるためのプレゼンと、出資を受けるためのプレゼンは区別しなくてはならないということも分かると思います。

融資を受けるためのプレゼンは「確実性」に重きを置くこと、
出資を受けるためのプレゼンは「収益性」に重きを置くことを

明確に意識しなくてはなりません。

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上記は、代表税理士の萩口義治が大前研一氏のアタッカーズ・ビジネス・スクール様に連載をさせて頂いておりますメルマガを一部編集したものです。

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