キャッシュフローの重要性

キャッシュフローの重要性
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はじめまして、公認会計士・税理士の萩口義治です。

創業支援・事業計画・資金調達・財務・クラウド会計の支援を主とした、

コンサルティングの株式会社と、会計事務所を経営しております。

このブログでは、毎回テーマを決めて、その内容について掘り下げて行きたいと考えております。

どうぞ宜しくお願いいたします。

【この記事の要約】

  • 創業時は、今いくらあるかの「キャッシュフロー」が重要
  • 起業はお金が尽きればゲームオーバー。創業時は時間より、尽きない資金調達が必須

創業時は「キャッシュフロー」が重要

創業時の目標はいち早く売り上げを増や支出よりも上回らせること

会計といえば、

P/L:損益計算書

B/S:貸借対照表

など、

簿記に基づく会計処理の結果、でてきた決算書をイメージされる方が多いのではないでしょうか。

というのも、金融機関で融資を受けるにも、利害関係者と交渉をするにも、会社の決算書が重要な役割を果たすからです。

決算書は、会社の会計の健康診断書となり、経済状況が良ければ外部に対して、会社の健全性をアピールする武器にもなります。

仕事で関わる関係者は決算書を見て、この会社は順当に利益をあげてくれるのか、貸し付けたお金を返済する能力のある会社なのかということを判断します。

また、会社の利益や貸し付けの状態を判断し、経営改善や経営戦略を立てるためにも決算書は重要な指標です。

内外に向け、客観的に会社の損益や貸し付けを示す資料となるのが決算書、というのは誰でもわかっていることです。


しかしここではあえて、創業時においては「キャッシュフロー」の方がずっと重要だということを述べたいと思います。

「キャッシュフロー」というと、上場会社のように

  • 営業キャッシュフロー
  • 投資キャッシュフロー
  • 財務キャッシュフロー

に区分される会計の専門用語に聞こえる方が多いのではないでしょうか。

ここでいうキャッシュフローとは、そのような大げさなものではありません。

創業時でいうキャッシュフローは、
「家計簿」と同じです。

シンプルに、
月初現金預金残高 + 収入 - 支出 = 月末現金預金残高
のことです。

すなわち、
「明日の支払に必要なお金があるのか」

「あといくらまでなら広告費を使っていいのか」

などということです。

このように、創業時に一番足りないものと言えば

それは、お金です。

冒頭に「決算書」は会社の財務指標となるというお話をしました。

それはもちろん正しいのですが、決算書が示す財務状況は、「今ここでお金がいくらあるのか」ということは示しません。

一方キャッシュフローは「今の時点でお金がいくらあるか」を示します。

言わずもがなですが、会社が健全に経営を行っていくには、手元の現金を確保することが重要です。

あなたの夢や希望を乗せた起業という船旅も、

「お金」がなくなったらゲームオーバーです。

会社員の頃は、給料というお金が自然と入ってきましたが、
退職して起業した瞬間、給料が自然と入ってくることは決してありません。

起業したら誰もが目指す理想は、

売上という「収入」を増やして、

出ていく「支出」よりも大きくすることです。

これが、起業して目指す目標の第一段階です。

創業時は「タイムイズマネー」よりも「マネーイズタイム」

創業時は時よりも金

売上という収入を増やして、出ていく支出よりも大きくする


簡単に言いましたが、まずはこの段階をクリアするまでがなかなか大変です。

多くの社長が、このハードルを越えるのに日々苦労をしていることでしょう。

貯金がたくさんある方は、この起業の第一段階をクリアするまでの時間が長くかかっても大丈夫ということです。

一方で、貯金があまりない方は、この第一段階を早く超えなければいけません。

「売上による収入」>「支出」となるまでの間には、何もしなければ、
お金が減っていきます。

創業は、「タイムイズマネー」というより、「マネーイズタイム」です。

「お金」にリミットがきてしまったら、ゲームオーバーです。


そうなると、タイムリミットでもある「お金」をできるだけ減らないように
支出を抑えたくなる気持ちが沸きます。

ですが、売上を早期に大きくするためには、積極的にお金を使っていくことが必要な場合もあります。

物理的な設備投資や、資源・人材の確保、育成などお金がかかる場面はいくらでもあります。

また、事業が失敗しないように、アタッカーズ・ビジネススクールで
学ぶという支出も、事業の成功確率を高めるには有意義な支出と言えるでしょう。

起業時は時として、積極投資もしなくてはならない状況になります。

ですから起業家は、お金が尽きてゲームオーバーになる前にどこかから調達しなくてはなりません。

タイムリミットを延ばすために、あるいは積極投資をするために、
「融資」か「出資」をお願いすることになります。

これ以外の調達方法としては、「補助金・助成金」もありますね。

さて、このブログを読んでいらっしゃる起業家の方々の中には、起業当初から、潤沢な資金があって今後の資金の余裕も十分にあるという方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。

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