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vol.9 もうひとつの資金調達方法・リース

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■テーマ もうひとつの資金調達方法、リース

融資や出資が資金調達の主流ですが、「リース」という資金調達方法を
一つのオプションとして知っておくと、資金調達の選択肢が広がります。

■リースって、資金調達なんですか!?
そもそも、リースが資金調達だということに違和感を感じる方もいらっしゃると思いますので、
簡単に説明します。
たとえば、ラーメン屋さんを開店するのに、600万円の設備資金が必要だとします。
①600万円を銀行から融資して600万円の設備を購入し、10万円ずつ60回で返済する。
②600万円の設備をリースして、月々10万円ずつ60回払いする。
(※:簡略化のため、借入利息、リース料率は考慮しない。)

この場合の、①と②のキャッシュ・フローを図示すると、以下のようになります。

①融資のキャッシュ・フロー

image001

②リースのキャッシュ・フロー

image002

図からお分かりのように、2つの違いは初期に、実際に600万円の収入と
600万円支出が生じるか否かのみです。実際は、融資の場合も、借入収入後
すぐに支出すると考えれば、融資とリースの場合の収支(キャッシュ・フロー)は
同じであるといえます。ですから、リースも資金調達の一種ということができるのです。

■リースの特徴
続いて、リースを資金調達と捉えた場合の、融資との比較を以下に述べます。

①資金使途は、設備資金のみ
資金使途としては、リースは設備資金のみとなります。実際には、融資のように
現金が手元に流入することはなく、実際に手元に届くのは設備だからです。
ですから、設備投資を必要とする飲食業やエステ業、独自のオフィスを
賃借したりするような事業などに、利用することができます。

②リース料率(≒金利)は、借入利息より通常高い
融資でいえばいわゆる借入利息にあたるリース料率ですが、一般的にリース料率の方が、
第6回「創業事業者の強い味方、創業融資制度」でご紹介した
創業融資制度を使った融資の借入利息よりは高いのが通常です。

③融資とは別枠
創業融資制度は、限度額が決められていたり、融資審査に一度落ちると経営状況を
改善させてからでないと融資を受けることができません。
しかし、リースはリース会社各社で上限や限度額・リース料率も異なるため、
融資が受けられなかった場合でもリースは可能となることがあります。
また、融資が限度額に到達していても、これに加えてリースによる資金調達が可能となる
場合があります。リースは、設備を売りたい設備業者が、リース会社を案内してくれたり、
リース審査の通過を支援してくれることもあります。

このように、リースは資金使途とリース料率の面で創業融資制度よりも不利とはいえますが、
融資では調達できない場面や条件で実行可能となる余地を有する
「もうひとつの資金調達」ということになります。

■こんなとき、リース
私見ですが、現在の創業融資の制度は金利面でかなり優位性が高いので、
創業融資が受けられるような場合には、創業融資を受ける方が有利だと思います。
しかし、一方で、リースは①融資限度額がいっぱいになったとき、
②融資の審査が通らなかったときなどにも、検討できる資金調達方法であるといえます。
リースという資金調達枠を考慮すると、例えば「運転資金は融資、設備資金はリース」など、
資金調達の選択肢が広がります。ただし、リース契約の条件はしっかりと確認しましょう。
リース契約によって、様々な条件が付けられていることがあります。

特に重要なポイントは、
「途中解約できるか、または解約時の条件」
「リース期間が終了したのち、資産の所有権は会社のものとなるかどうか」
などです。

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