【成功事例から学ぶ第二弾】数字を活用して売上を上げた実例2選
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今回のテーマも引き続き、「数字を読み解いて、会社を成長させる方法」についてお伝えします。
私がコンサルティングの場でおこなっている実際のアドバイスや、それをどのように活かして成果に結び付けたのかについて、詳しくご紹介します。
成功事例から学んで、自社の経営課題を解決したい、売上を伸ばしたい、という経営者の方は必見です。
【この記事を読んでほしい人】
- 成功事例から学んで、自社の経営課題を解決したい、売上を伸ばしたい、という経営者の方
好調な本業の利益を行き過ぎた節税ですり減らし本来の成長ができていなかった 人材紹介会社Zのケース
![節税し過ぎは会社の成長を妨げます](https://hgand.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/06/好調な本業の利益を行き過ぎた節税ですり減らし本来の成長ができていなかった 人材紹介会社Zのケース画像(書籍ブログ記事17).webp)
「スタッフの採用や教育にお金をかけたいんだけど、銀行の融資がおりないんです。こんなに売上は好調なのに・・・」
Z社の社長は頭をかかえていました。
確かに、この人材紹介会社の売上は好調で、年商は5,000万円ありました。
本来であれば、十分融資が受けられるレベルの会社なのに、この現状は不思議です。
私はその時初めてZ社の10期目の決算書を見みましたが、数字が色々なことを教えてくれました。
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本業で5,000万円くらい稼いでいますけど、役員報酬に4,000万円、経費化されている生命保険料だけで900万円、本業の利益がほとんど社長の報酬と、生命保険に流出してしまっていて、会社に利益が残っていないですね。
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1期目から売り上げは順調に伸びているんですが、1期目の決算のときに、税理士が『税金を払う必要がなくなるから』といって生命保険をすすめてくれました。
よくわからなかったですが『確かに、税金が減るのはいいな』と思って生命保険に加入し、その後は同じような感じで今期までやってきています。
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なるほど、では、本業で稼いだ利益を
①会社に残して将来の事業のために蓄える利益
②役員への分配
③将来への不確実性や退職金への備え(生命保険など)
に分配すると考えてみてください。
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分配ですか?そんなこと聞いたことがなかった。
とにかく、出た利益を経費で消すことしか考えてきませんでした。
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数字を見ればわかります。ただ、御社の本業の利益を上げるには、採用が鍵なのは間違いないので、今後は②、③への配分をへらして、①の割合を増やしていきましょう。
それによって財務体質は改善し、金融機関はもっと貸してくれるようになります。そうしたら、①の利益と調達資金を使って採用強化などの事業投資を増やしていきましょう。
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なるほど、本業をのばすだけじゃなくて、そこから上がった利益をどこに配分するのかが大切なんですね。
Z社は「税金を減らす」という価値観を税理士から教わって(?)その価値観で10期経営をしてきました。
しかし、その行き過ぎた節税が会社の成長を大いに阻害していたのです。
私たちの事業計画の策定コンサルでは、本業の利益をのばすというテーマの他に、財務の分野から「調達」「事業投資」「回収」「分配」「決算」などの考え方や戦略を根底から見直すということも大いに扱いました。
ちなみに、「会社を成長させる」という財務の分野は別の機会で扱いたいと思います。
時々あるのが、財務戦略を「税金を減らす」ことに注力してしまっている会社です。
節税が効果的なこともありますが、適切に税金を納め、健全に会社を成長させていくことの方が、長い目でみれば必ず会社にプラスになります。
今回のケースでは「税金を減らす」という価値観を「会社を成長させる」という価値観にシフトさせたことが大きな転機になりました。
するとこの会社は、元々好調であった本業の利益を活かして、正しく会社を成長させる方向にお金を使い始め、業績を一気に拡大させていったのです。
人を雇うハードルを乗り越え経営者として成長 士業事務所L社のケース
私の会社では、同業者や社労士・司法書士事務所など、士業のコンサルティングをさせていただくことも多いです。
今回はそのなかでも、開業以来5年間、社員は所長1人のみ、1人で年間1,500万円の売上をあげてきた、士業事務所Lの事例をご紹介します。
ある時、士業事務所Lの所長から、もっとお客様を増やしたいとご相談を受けました。
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お忙しそうなのに、まだお客様を増やしたいんですか。
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今までよりももっと人を雇いたいんです。
現状、忙しくて土日も深夜まで仕事をしているんです。
このままじゃ、過労死ですよ。
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すぐにだれか雇えばいいじゃないですか?
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だって、人を1人増やすと(人件費として)マイナス400万円ですよ。
売上が今より400万円増えてからじゃないと雇えません。
それなのに、目の前の仕事に追われて、売上を増やすための営業ができないんです。
だから私にコンサルティングを頼んだのだと、社長はすがるような目でこちらを見てきました。
さて、どうしたものか・・・
実は、この問題は、1人士業事務所では結構「あるある」です。
売上が1,000万円を超えてくると、多くの人が通常業務で手一杯になってきます。
やがて新規顧客獲得のための営業ができなくなり、お客様の数は頭打ちになってしまいます。
従業員を雇いたくても、「一人目」を雇う段階が最もハードルが高いものです。
結果としてずっと、「1人親方」のままでいる士業は少なくないのです。
売上アップが先か、人を増やすのが先か。まるで、「鶏が先か卵が先か」状態です。
そこから脱却するためには、売り上げが増える前に人件費と投資するしか方法はありません。
そこで私はこう提案しました。
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人を雇えば、時間が空きます。その空いた時間で始業して、月に2件程度の仕事をとってきてください。軌道に乗れば、2人目、3人目を入れることができます。
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本当ですか?売上が上がっていないのに雇っちゃって大丈夫なんですか?
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所長の営業時間を作るための投資です。あとは所長がその時間を使って新規の顧問先をとってくるんです。
もちろん、私は経験や感覚でこの判断をしたのではありません。
数字の声を聞いたうえでのアドバイスです。
この所長のメインサービスは顧問契約なので、
契約単価×契約数
で、比較的簡単に毎月の売り上げが計算できます。
毎月3万円の顧問料を2件ずつとっていくと、1か月目は
3万円×2件=6万円
です。
しかし、毎月6万円ではありません。毎月の増えた分が積みあがっていくため、12ヶ月間、毎月2件ずつ増やしていけば、
3万円×(2+4+6+8+10+12+14+16+18+20+22+24=156件)=468万円
となって年間468万円になります。
そして、翌年からは前年に受注した24社が年初から顧問料を支払ってくれるので
3万円×24件×12ヵ月=864万円
の売上になります。
このようなケースも、ご相談の中ではよくあることです。
ご自身のイメージでは、売上がない状態で先行投資をするのは不安になってしまうのもわかります。
しかし、数字の声を聞いてみれば、先に人件費に投資しても問題ないことがわかります。
上記の計算を説明すると、この所長は、すぐに人を雇いました。
それから毎年、積極的に営業活動と採用活動を続け、事務所を大きくし続けています。
最初の1人目を雇うハードルは高いのですが、数字を活用すれば確実に採算がとれることが明確になりました。
具体的な数字の見通しが持てたため、社長は決心することができたのです。
まとめ
思い返せば、私は幼少期から、車のナンバーをみては足し引きして10を作って遊んでいたような数字好きの少年でした。
そんな数字好きな少年が、34歳で税理士登録をし、独立開業してからもうすぐ10年になります。
子どものころは、数学・算数という世界でかかわってきた数字が、今では「お金」に代わりました
今私たちが取り組んでいる仕事は、どう意思決定するかでお客様の「お金」が変わってくる。
私たちの仕事が上手くいけば、本当にお客様に喜んでいただけるので、私はこの仕事にすごくやりがいを感じていますし、天職だと思っています。
そんな私が、皆さまにお伝えしたいことは、数字を味方に付けて、上手く活用しよう、ということです。
これまで沢山の経営者の方にお会いして、会計を通じてコンサルティングさせていただくと、
多くの方が、本来は事業経営において最大の武器であるはずの数字を活用し切れていないことが残念でなりません。
「経営の味方である数字を、「ノルマ」「コスト」として関わっていらっしゃる現状を変えたい。」
「少しでも数字に対する抵抗感が薄れ、数字を活用して、事業拡大、利益倍増を成し遂げていただきたい。」
そのような仕事が一緒にできれば最高に嬉しく思います。
実際に、私たちは今回紹介した事例のように、多くの会社の事業計画に携わり、一緒に未来を変えてきました。
少しでも興味がある方、現状を変えたいと思われる方は、はぎぐち公認会計士・税理士事務の無料相談へお気軽にお問い合わせください。
この記事が、皆さまの一歩を踏み出すきっかけになることを願っています。
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