【利益を上げたい経営者必見!】事例から学ぶ業績改善のヒント
もっと利益を上げたいと思っているのに上手くいかなくて困っていませんか?
実はその解決の糸口は、とても簡単なことなんです。
もしあなたが、「数字は見ない」「見るのも面倒だ」という考えの社長なら、利益をアップさせるには数字に興味を持つことが一番早い解決策です。
では具体的にどうすればよいの?と思う方は、ぜひこの記事を読んでみてください。
【この記事のポイント】
- 普段何気なくしている数値化を一般化すると4つのメリットがある。
- 経営で数値化を活用すると行動に結びつく。抽象的なものも数値化すれば測定でき、改善の糸口が見つかる。
- 数値化は業績アップの第一歩。数字のどこに目をつけるかにはコツがある。
【この記事を読んでほしい人】
- 業績が伸び悩んで困っている経営者
物事を数値化するメリット
通常、物事を数値化する行為は、なんとなくおこなっている場合も多いかもしれません。
しかし、なんとなく行っている事を一般化してまとめると、経営に役立つメソッドとしてとらえやすくなります。
そこで、この章では、物事を数値化するメリットを4つ紹介します。
客観性が担保できる
物事を数値化するメリットの1つめは、客観性が担保できることです。
例えば、混んでいた、空いていた、というのは単なる個人的判断ですが、お客さんが何人きたというのは誰から見ても同じです。数値で表す客観的事実は誰が見ても変わりません。
社長や上司は数値ベースでの結果を見ることによって、部下たちからの主観を排除した客観的事実をとらえることが可能になります。
測定できる
物事を数値化するメリットの2つめは、測定できるようになることです。
例えば、業績の評価をする場面を想定します。
頑張って結構売れた、あいつは頑張っている、いやそんなことはない、などと話をしていては、物事を測ることはできません。主観は基準になりません。
しかし、主観を排除し、目標を新規契約10件と、数値化するとどうでしょうか。
- 目標の新規契約10件を達成した
- 目標の月10件新規成約を取って、課長昇進基準を満たした
というのであれば、誰から見ても公正で明らかになります。
数値化することで、事象を測定する事が可能になります。
比較できる
物事を数値化するメリットの3つめは、比較できることです。
例えば、あるものを比較しようと思ったとします。
- BよりAの方が仕事ができている気がする
- いや、おれはBの方が好きだな、がんばっているもん
- 多分ライバル店よりもうちの方が大きいよね、店舗も多い気がするから
- うちのCは逆だけどなあ
等と「感想」を言い合っていても、事実は分かりません。
規準が無いので比較ができません。
そんなとき、数字にすれば規準が明確になり、比較が可能になります。
AはBより〇円売上をあげている、自社はライバル社よりも何店多いなどとはっきりします。
明確性
物事を数値化するメリットの4つめは、明確性です。
数字にすることで、物事の評価や基準が明らかになります。
「達成」「非達成」が明確になるので、目標を達成しやすくなる効果があります。
また、達成可否が明確であるという性質から、数値化された目標などは、より人の努力や行動をうながしたり、ペース配分などを可能にさせたりと、成果を出しやすくするという効果もあるといえるでしょう。
一方で、目標を達成してしまうと、油断したりという形であらわれる効果もあります。
このように、数値化することには4つのメリットがあります。
では、数値化することは経営にどの様に役にたつのか、次章で解説していきます。
数値化を経営で活用する事例紹介
例えば、営業に今月は何件とノルマを課すことはありますよね。
この行為は、会社ではごく当たり前のことですが、これがまさに数字が現実を引っ張る事例の一つです。
というのも、上司の指示がただの「がんばれよ」
部下の答えも「はいがんばりました」ではまったく前進がありません。
それよりも、「先月9件だったから今月は11件だ」と具体的な数字を提示することで
じゃあ18日までに何件とらないといけない、そのためには今日何件テレアポしなければいけないな、と行動が具体化してきます。
ここでとある会社の事例を紹介します。
ご相談いただいたA社では、社長が営業をしており、社員は各々の業務をこなしているという状況でした。
そこで社長は、「従業員の皆にも営業意識を持ってもらって、自分の担当顧客から紹介を取って欲しい」と従業員に依頼しました。
そして、営業目標として月10件の新規契約をとるよう指示し、紹介からの新規契約に1件2万円の報奨金をつけました。
単に「お客さん増やすぞ!」といっても、社員の行動には結びつきにくいものです。
そこで、
- 月10件の新規契約をとる
- 紹介からの新規契約は1件につき2万与える
と数値化することによって目標が具体化され、社員の行動が促進されました。
ただ、1件につき2万円の報奨金があったから社員は頑張ったのであって、それは数字の力ではなくお金の力なのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かにお金の力もあるでしょう。
ただ、「新規契約をとれば評価をアップします」というあいまいな文言よりも、
「月10件の新規契約」「1件につき2万円の報奨金」とはっきり数字で表した方がやる気が出たのではないでしょうか。
実際A会社では、目標を数値化した効果で、安定的に月10から15件ほどの新規契約がとれるようになったそうです。
現在、このような数字の使いかたは、どの会社や商店でも普通に行われています。
- 1人当たりの成約目標
- 今月の店舗の売り上げ目標
- お弁当の販売個数の目標
- 工場の生産数量の目標従業員の平均残業時間の目標
あなたの会社でも、すでに数字の力を使っているはずです。
ただ、世の中は数値化できるものばかりではありません。
数字で表せるものと、そうではないものもあります。
例えば、人の気分や好き嫌い、笑顔などの表情や思い出などの情緒的かつ感覚的なものは数字にできません。
むしろ、世の中には数値化できない物の方が多いと思っています。
しかし、笑顔は数値化できませんが、笑顔の効果は計測できます。
例えば、スタッフ全員にお客様と接するときは常に笑顔を徹底させたら、通常よりリピート率が何%上昇するか、ということを数値化して測ることはできます。
計測した数字を記録し比較すると、
- スタッフに笑顔を徹底させるという施策を導入したら売り上げが何%アップした
- ターゲットのお客様層には、キャンペーンキャラクターとしてAよりもBを利用した時の方が売り上げが何%高かった
などということが、事実にもとづいて言えるようになります。
つまり、雰囲気や楽しさ、どのくらい好きかといった数字にできない抽象的なものは、
売上にどのくらい違いが出るかという指標を用いて数字として集計することができるのです。
そして、可視化すると何らかの客観的な事実が生まれてきている、と言えますよね。
数値化しなければ、会社運営の良し悪しや、意思決定に結びつくような事実として表面化しません。
なんとなく笑顔の方がいいと思うからできるだけ笑顔でね、といった単なる努力目標になってしまいます。
一見、数値化できないように思えるものでも、計測し数値化する事によって、客観性や比較ができるメリットが生まれます。
すると、重要な意思決定の裏付けとして活用できるのです。
数値化は業績アップの第一歩です
さて、これまで数値化のメリットや事例を紹介してきました。
この記事をご覧の経営者の方や、これから経営者になる方にも、経験のあることではないでしょうか。
例えば、このまま推移していけば、あと12ヶ月で資金が枯渇してしまう。
数字をおっていくと、ときどきこんな事実にいきあたることもあります。
会社としては、大変厳しい状況です。
こんな状況をつきつけてくるのであれば、数値化などしない方が良いのでしょうか。
答えはNOですよね。
数値化することは、このままの経営を続けていると大変だと危機を教えてくれるありがたい存在です。
これが12ヶ月前に気づけたことがポイントです。
それだけの時間的余裕があれば、まだ打つ手はあります。
これが、2ヶ月前、1ヵ月前となってしまうとかなり厳しくなります。
早めに会社の危機に気付くためには、普段から数字をみておくことが重要です。
特に現代人は経済状況が激しく変化します。
なぜこの数字は変動しているのか、数字の声を聴かずにそのまま過ごしていたら何の手当もできないまま、気が付いた時にはもう手遅れ、という状態に陥ってしまうのです。
普段から数字と向き合う習慣をつけておくことは、経営において重要です。
私が普段、経営者の皆様とお話をさせていただく時には、常にお伝えしています。
もしあなたが、数字は見ない、見るのも面倒だという社長なら、利益をアップさせるには数字に興味を持つことが一番早い解決策です。
なぜなら、お金は数字だから。
お金に興味がない社長はいないわけですから、もっと数字に興味をもって、数字のどこを見ればいいかという「コツ」を知ると、確実に業績も上がっていきます。
まとめ
1つの理由だけが会社経営のモチベーションというわけではありませんが、
少なからず、利益を上げたい資産をふやしたい、という想いは皆様がお持ちのはずです。
しかも、これまでにもたくさんお伝えしてきたとおり、会社経営では資金が尽きればゲームオーバーになってしまいます。
お金、数字と上手く付き合っていくことは皆様にとって必然です。
さてこの記事では、事例をふまえ数値化のメリットをお伝えしてきました。
数字に興味をもって、数字のどこを見ればいいかという「コツ」を知ると、確実に業績は上がっていきます。
お金をもっと増やしたいと考えるのであれば、数字に興味を持つことから始めましょう。
もとから既に数字を活用しているよという方は、会社をもっと大きくするためにもさらなる熟達を目指していただければと思います。
ただ、具体的にどうすればよいかわからない方もいらっしゃると思います。
そんな方はどうぞお気軽に、はぎぐち公認会計士・税理士事務所の無料相談をご利用ください。
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